講師紹介・1

笠松希和子(かさまつきわこ)

当教室主宰。武蔵野音楽高校、武蔵野音楽大学卒業。

幼少期は桐朋学園こどものための音楽教室に通う。立田あづさ、江藤アンジェラ、藤原浜雄の各氏に師事。

在学中は草津国際音楽アカデミー、ロワール国際音楽アカデミーに参加。

在学中より当バイオリン教室をはじめ、平行して演奏活動とカワイ音楽教室・表参道に10年勤務。

現在は二児の母で、バイオリン講師と育児をしてます。

私の想い

今まで出会った生徒さん、レッスン経験は今になって私の財産、宝になっています。

感謝です。

人との出会い、生徒さんとバイオリンの出会い、ご縁、これらを大切にしたいという想いから、

教室の名前はフランス語で「enchante アンシャンテ」初めまして。

(在学中に行ったフランスの短期留学が印象に残っており、フランス語からとりました)

ざっとですが、経緯。(ご興味あれば)

今こうしてバイオリン教室を長く続けているのですが、、正直バイオリンは嫌いでした。

特に幼少期は良い思い出がありません。先生は怖かったですし、レッスンに付き添ってくれた母も、練習しなさい!!と毎日のように怒鳴りました。泣きながらレッスンを受ける事もありました。ソルフェージュを勉強する音楽教室も、授業は良いのですが、雰囲気がなんだか肌に合わず、ストレスでした。とにかく周りのレベルが高すぎて、自分はだめだ、落ちこぼれ、、という気持ちがとても強かったです。このような状況でもなぜ辞めなかったのか、今思えば不思議です。辛抱強い性格から、ちょっと無理していたのかもしれません。

小学生のあるとき、音楽教室の定期試験で実技が不合格となりました。進級できないため、ここで一旦バイオリンから解放されることになったのです。ごく普通の小学生生活になり気が楽になりました。はじめは毎日を楽しんでいたのですが、なんだかつまらない、手持ち無沙汰な感じ。また、バイオリンやってみようかな、という気持ちになったのです。そこから、母が動いてくれました。次の先生を探して門をたたいてくれたのです。

そこからまた忙しいバイオリンレッスン生活となり、また周りのレベルの高さに打ちのめされる日々でしたが、まずは音楽高校を目指して頑張りました。そして、無事進学した武蔵野音楽高校の雰囲気が私にとても合っていて、のびのびと楽しい学生生活を送りました。高校では寮生活。不便な思いや、プライベートもない生活でしたが、今思えば楽しい思い出。とても良い経験でした。

そして、バイオリンが好きになったのは教える仕事を始めてからです。

自分がやってきたことで、生徒さんのお役にたてることがまず嬉しくて。生徒さんに喜んで頂けることで、やりがいを感じました。私は昔から音楽やバイオリンができないことだらけだったので、生徒さんの「できない」という気持ちがよく分かります。ですので、今こうしてバイオリン講師をさせていただき、長く続いているのも今までの苦労がやっと報われたのかな、お役に立っているのかな、そうだとしたら嬉しいな!と思っています。

レッスンでは、できない原因を考えたり、生徒さんの体格に合ったより具体的なやり方やコツをお伝えするように心がけています。何より、レッスンで生徒さんと楽しくおしゃべりしたり、アンサンブルをしたり、もっと綺麗な音を出す方法を真剣に考えたり、、という毎日がとても幸せです。

これから始めようかな、という方はまずは無理せずに、ゆっくりじっくりと。

好きという気持ちを大事にして、一緒にバイオリンを楽しんでいけたら嬉しいです。