「ゆっくり弾く」ことは普段から心がけていることです。
なぜなら、ゆっくり弾けなければ決して速く弾けないから、です。
速く弾けるのにゆっくりだと弾けない!というのは本当には弾けていない。まだ習得できていないのでは?と思っています。
なので、速いパッセージにつまずいたらまずはゆっくり練習から、をおすすめしています!(必ず原因があるので、それを解決させていきましょう。)
とあるレッスンでのこと。ジュニアオーケストラに所属している生徒さんなのですが、入団後はしばらくオケの曲の練習、練習、練習・・・と必死に練習されていました。バイオリンのレッスンでもオケの練習を一緒にするのですが、オケのテンポはいつも速い。本番と同じ感じで練習をするのが当たり前なので、そのスピード感にのまれてしまう方が多いと思います。
生徒さんもその一人でした。
じゃあここは一度ゆっくり弾いてみようか、と私が提案しても、なかなか受け入れてくれない様子でした。(その気持ちもよくわかります)
しばらくそのような感じでオケの練習を続けていたのですが、今回の曲はハードルが高く、生徒さんもやっと気がついてくれたようで。
ここ弾いてみようか?と言ったら
「ゆっくりでもいいですか?」と生徒さんから一言。
私「もちろん!ゆっくりで。」(やっと通じた!)と嬉しくなりました。
きっと生徒さんはこれからまた一段階、ステップアップしていくと思います。